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【ドキュウ!ストア第一弾】フォトグラファーGOTO AKI写真集『LAND ESCAPES』前篇

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ドキュウ!にご登場いただいているエクストリーマーな皆さんの関連書籍やグッズ、

そのもの自体がドキュウ!だったりクレイジーだったり、ハッピーだったりするモノを

みなさまにお届けするべくオンラインストアをオープンすることにいたしました。

ドキュウ!ストア:http://docue.shopselect.net/

 

記念すべき第一弾は、フォトグラファーのGOTO AKIさんの写真集です。

今回はGOTOさん自身で運営されている出版レーベル「トラビアッジョ・パブリッシング」

から出ている2冊の作品です。

1冊目は「LAND ESCAPES」(ストア:http://docue.shopselect.net/items/1709895)、

2冊目が「LAND ESCAPES – FACE 」(ストア:http://docue.shopselect.net/items/1709916)。

 

いやはや、ぼく自身、これまでの風景写真のイメージがぶっ飛んだ

アート作品です。

「これってどこだろう?」というロジカルな感覚よりも

地球の表情が活き活きと躍動していたり、静かにひっそりと佇んでいたりと

作品そのもののチカラに引込まれます。

大げさでなくホント。

 

ぜひ本を手に取ってご覧ください。

ド級!では「LAND ESCPES」シリーズの2冊を各限定10冊、

GOTOさんの直筆のサイン入りでお届けします。

 

今回は、二回にわたって、GOTOさんの

写真集に対する想いやこだわりをお聞きしました。

 

(聞き手/写真/文:山本喜昭 |写真:GOTO AKI )

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山本>

まずは、このLAND ESCAPES シリーズの写真集なんですが、

二冊とも形が違っていて、それでいながらすごいこだわりを感じる本だなあと感じるんです。

そのあたりについてGOTOさんの想いを聞かせていただいていいですか?

 

 

GOTO>

写真は質感が大事なので、写真集の紙の質にもこだわっています。

1冊目は海外と日本の写真がまざっています。

特に、旅の要素を大事にしていたので、このスーツケースのような装丁にしました。

開いた瞬間から旅が始まるようなイメージです。

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2冊目は写真集を作り続けることを考えた時に、

旅の写真がインターネットで世界の僻地の映像でもタダで見れるようになった今、

わざわざお金をだして写真集を買う意味ってなんだろうと考えたんです。

消費されないで長く手元においていただくことが前提なので、

10年、20年たった時に味のある、雰囲気のあるものを創りたいと思ったんですね。

 

 

山本>

なるほど、10年後、20年後を見据えて創ってらっしゃるんですね。すばらしい。

 

 

GOTO>

そうですね。本棚の中で紙なので色が変化していくと思うんです。

1950〜60年代のアートブックなどでよく使われていたアートポストという紙を使っていて。

 

 

山本>

へえ〜

 

 

GOTO>

当たり前の紙でスタンダードなんだけど、50〜60年前に出された当時のアートブックなんかを

古本屋さんなんかで見てみると非常に味わい深い色合いになってたりするんですよ。

 

 

山本>

はい。

 

 

GOTO>

ぼくも買ってくれた人の本棚に長く置いてもらって、

将来黄色くなるまでをイメージして白のアートポストを使って、

この二冊目の本を創りました。

一冊目はスーツケースにして旅をイメージして創って、

二冊目は時間の旅をイメージして時を経ても

残していきたくなるようなモノになればと想って表紙の紙にこだわって創りました。

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山本>

なるほど。すばらしい。

 

 

GOTO>

二冊目の中ページは、今回、日本の写真で特に冬の写真もあったので、

白を意識しました。

白がより白であることで、逆説的なフックがあって、

阿蘇であれば最後の地球の大噴火が9万年前にあって、

そのときの火山の堆積物の上にイロイロなものが積もって出来た大地の上に、

今の僕らは住んでいるわけなんです。

コンビニとか道路とか建てたりして。

エジプトのピラミッドの建設が4千年前とかすごいと想うんですけど、

それとは比べ物にならないくらい時間のたったところにぼくらは住んでいるんです。

そういう時間のたった地球の表情が作品になっているので、

写真集も経年変化で色が変わって味わい深くなればいいなあ考えました。

被写体自体も時を経て今の姿があるものばかりなので、

本も根底としては“時”というものがベースとしてあるわけなんです。

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山本>

なんか、話しをお聞きして、改めてこの二冊の写真集を見てみると、

一冊目は、スーツケースという装丁自体が旅に誘う装置の役割をしていて、

二冊名はより時間という内的な旅、時間の旅を表現している装丁なのだなという印象を受けました。

 

 

GOTO>

はい。

 

山本>

これは、作品を創られていたこれまでの時間の中で、

GOTOさんの中での気持ちとか想いの変化としてそうなったのか、

単純にたまたま変えられたのか、どっちですか?

 

 

GOTO>

えっと、二冊目の写真の多くは2015年のキャノンカレンダーの

作品撮りの時に同時に撮影したものなんです。

その時のテーマがエレメンツといって、

光であったり、大地であったり、風であったり、山肌だったり、

特定の場所をテーマにしたものでなく、

線や色や光、風景を構成している要素や表層の質感で構成しているんですね。

何億年とか何万年とかいう時間があってできた風景なので、

時を観る光の旅というサブタイトルがついていて、

1年で消費されるカレンダーだけど、

その時だけでなくずっと長い時間見るに耐える写真を撮りたいと

想って創ったものなんです。

 

 

山本>

はい。すばらしいカレンダーです。

うちにも飾ってあって光を放ってます。

 

 

GOTO>

この二冊目の写真集は白い余白が多いんです。

 

 

山本>

そうですね。

この余白が逆にすごいインパクトがあります。

ページをめくる体験自体がある種の旅みたいに体感できるというか。

 

GOTO>

そうなんです。

見えてない部分に対する意識みたいなものを読者の方に

自然に感じてもらえるような、そんな創りを意識しています。

 

 

山本>

繰り返しになりますが、いわゆる1冊目はモノをデザインされた感じですけど、

二冊目は作品づくりにより深く、コンセプチュアルなものがはいっている、

そしてその結果、モノとしての非常にシンプルに出来上がっている。

そんな風に感じますね。

 

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GOTO>

そうですね。

1冊目は海外と日本の風景が入っていたんですけど、

2冊目は日本の風景だけで、どこからどこへ、という風に横への移動だけではなく、

縦への移動のイメージですね。時の流れとか、

見えない精神的な部分といったに深く入っていった感覚です。

そして自分の中での哲学(作品に対する)が明確になったというのもあるかもしれません。

 

 

山本>

うんうん。

2冊目はリズムがより出てきてる気がします。

先ほどの話しにもあった白が効いていてる。

いきなりまっ白なページがあると思ったら、

小さな写真のページや2ページ見開きの大きな写真があったりと

非常にリズミカルなんです。

静かだけど、ダイナミックなリズム。

ページをめくっていて何だかワクワクするんです。

 

 

GOTO>

あのう、願わくばなんですけど、見ていただける人に

「ここはどこなんだろう?」

ということがどうでもよくなって欲しいんです。

 

 

山本>

あ、はい。どうでもよくなります(笑)

 

 

GOTO>

撮った人間が言うのもどうかとおもいますけど、

こうやってめくっていくと、ここは何処なんだろう?と

気になると思うんですけど、それ以前に目が楽しむ、

っていうのを優先してもらいたいですね。

最後のキャプションで全部日本だって種明かししてるんですけど、

見てる間はそういうことは忘れていただいて、

自分たちの住んでる場所の近くがこんな景色があるんだってことを、

こんな表情を魅せてるんだってことをどこかで感じていただければ

と思うんですよ。

 

 

山本>

はい。そうやって見てました。

 

 

GOTO>

ありがとうございます。

こうやってぼくらがしゃべっている間でも、

寝ている間でも自然っていうのは常に動いていますから。

ぼくは撮る時に自分はこうやってこういう絵を撮るんだってのは決めないんです。

自然に任せるんですよ。

自分中心であらかじめこれ撮るぞって勇んでいくと、

結局そのとおりには撮れなくてがっかりするんですけど、

そうじゃあなくて、行ったときの状況を受け入れて自然に合わせて撮ると自由なんです。

探して撮る楽しみもあるし。どこでも撮れるんです。

 

 

山本>

自然をコントロールしようと思っても無理ですもんね。

 

 

GOTO>

無理です(笑)

 

 

山本>

あるがままでありながらもご自身の視点で作品撮りをしていくんですね。

興味深いです。

 

 

GOTO>

自分側でやらないってことですね。相手に合わせるってことで。

これって人間関係も同じですよね。恋愛なんかと。

結局自分自分でやってくと大体行き詰まると思うんです。

それよりも相手があって、その人のいいところを見ようって視点があって

うまくいくんだと思うんですよね。

そういう視点です

大概違うじゃないですか?

想定とは(笑)

 

 

山本>

はいはい。そうですね(笑)

 

 

GOTO>

よくベストシーズンとかいいますが、

あれって人間が勝手に決めたもので、旅行産業の都合で

自然からしたら何言ってるの?!

って感じだと思います。

 

 

山本>

ぼくはランニングしてるんですけど、雨でもランナーって走るんです。

雨は雨の良さがあるんですよね。

確かに最初は嫌な気持ちもあるんですけど、

走ってみると雨ならではの気持ちよさがある。

そんな普段気づいてないちょっとした違いや気持ちよさを見つけられるのって

ちょっと幸せですよね。

 

 

GOTO>

そうですね。

そういうモノの見方を獲得するのって重要ですよね。

写真のよさってそこにあるとも言えますし。

 

(後編につづく)

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GOTO AKIさんの直筆サイン入り写真集「LAND ESCAPES」、「LAND ESCAPES – FACE -」

のお買い求めは下の写真集の表紙をクリックしてくださいね。

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LAND ESCAPES(写真集|著者:GOTO AKI)

¥ 2,160(税込み)

 

 

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LAND ESCAPES – FACE(写真集|著者:GOTO AKI)

¥ 3,024(税込み)

 

 

過去のGOTO AKIさんとの雑談インタビューはコチラ

LAND ESCAPES 〜GOTO AKIの地球の表情を見つめる目〜 第一回

LAND ESCAPES 〜GOTO AKIの地球の表情を見つめる目〜 第二回

LAND ESCAPES 〜GOTO AKIの地球の表情を見つめる目〜 第三回

LAND ESCAPES 〜GOTO AKIの地球の表情を見つめる目〜 第四回

 

 

<GOTO AKIさんのプロフィール>

1972年神奈川県生まれ。

上智大学・東京綜合写真専門学校卒。

1993年の世界一周の旅から現在まで53カ国を巡る。

写真集「LAND ESCAPES」(traviaggio publishing)が東京都写真美術館、Amazonなどで販売中。

2015年版キヤノンカレンダーと新作写真集「LAND ESCAPES – FACE」を制作。

2015年初より全国のキヤノンギャラリーにて個展開催。

http://gotoaki.com

 

後篇はコチラ

【ドキュウ!ストア第一弾】フォトグラファーGOTO AKI写真集『LAND ESCAPES』後篇