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レッドブルエアレース 2014 密着日記〜ポーランド篇〜

エクストリームスポーツ選手を追って世界を飛び回る映像作家の野澤邦男さん。

 

エアロバティクスパイロット室屋義秀さんを7年近く追っている野澤さんが綴るレッドブルエアレース2014での帯同記三回目。

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ポーランド戦(7月26日、27日)

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(グディーニャの港に設置されたコース)

 

グディーニャ、ポーランド。

ポーランド最大の港で初のレッドブルエアレースが開催された。

2日間で集まった観客はおよそ13万人。期待の大きさが伺える。

 

ポーランドの人口65%は35歳未満と非常に若い。

そして世界中のコウノトリの9割がポーランドで産卵するという何かと子宝に縁の深い国である。

 

会場では肩に子どもを乗せた父親姿が数多く見受けられた。

 

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(海岸線を埋め尽くす人)

 

13万人が見守る中、

1位を獲得したのはハンネス・アルヒ

2位、ナイジェル・ラム。

3位、マット・ホール。

4位カービー・チャンブリス。

なんとマレーシア戦に続きポール・ボノムがファイナル4から外れるという波乱の展開となった。

 

ポール・ボノムとハンネス・アルヒはこれまで1、2位を競い合って来た。

最初の2レースでは予想通り、ふたりで接戦を繰り広げた。

 

彼らには機体の性能だけではない、強さの秘密があった。

 

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(集合写真をとる各チーム)

 

彼らは独自のコース分析用シミュレーターを導入しているという。

ヨットレースなどでは盛んに利用されているが、風、気温などの気象データを組み込んで

ベストなコース取りをコンピューターがシミュレートして割り出してくれる。

 

更にここからは推測であるが、フライトデータ(飛んだ緯度、軽度、高度、速度など)を入力すればさらに正確でより確実なシミュレート結果が算出されるハズである。

 

ソフト開発には相当な資金が必要とされる為、現在シミュレーターを導入しているのはこの2名だけだという。

 

それだけでは無い、ハンネスのチームはバーチャル・フライト・シミュレーターを導入しているという。

ゲームの様に実際のコースを忠実に再現したバーチャル世界でフライトする事が可能だという。

他の選手が実際にコースを飛んで感触を確かめる前に、アルヒはコースが頭の中に入っている。

まさしくF1の世界で行われている事がエアレースでも行われている。

 

もちろんパイロットのスキルも重要であるが、それ以外でマシーンの性能、

コース取りの割り出しなどすべてが最新・最先端でないとレースを勝つ事は難しい。

 

最近、調子を上げているナイジェル・ラムのチームがシミュレーターを導入し初めていてもおかしくない。

 

シミュレーターの無いチームはどの様に最適なコース取り、タイミングを計っているかというと例えばチーム室屋はGoPro(一人称)カメラを目線の高さから撮影し、その映像をコマ送りで確認している。

 

0.5秒舵取りが遅いとか、旋回が小回り過ぎてGが余分にかかり結果スピードダウンに繋がっているなど、

最適なコース取りとタイミングを計っている。また、選手同士のフライトをカメラで収めて飛行パターンを

比較する方式なども行なわれている。

 

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(チーム室屋は自身のフライトを何度も見返す)

 

デジタルで対抗出来ないところをアナログで対応している。

 

いかにしてベストコースを見つけ出すか、資金力不足な部分をクリエイティビティを使って補う必要もある。

 

しかし、シミュレーターがあれば勝てるという訳でもない。

前回のマレーシア戦と今回のポーランド戦。ポール・ボノムはスーパー8で敗れてしまった。

 

そして更なる波乱がアスコット、イギリス戦で待っていた。

 

チーム室屋ハイライト映像

https://www.youtube.com/watch?v=2tC4j3kNRiE&list=UUoeLHQ4FQlfcvoeUmGrN8Pw

 

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これまでの帯同記はコチラ↓↓↓

クロアチア篇 http://docue.net/archives/contents/rbar2014croatia

マレーシア篇 http://docue.net/archives/contents/rbar2014malaysia

 

<室屋義秀>

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