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ギョサン旅雑記「西大路魚山人」〜石垣島~竹富島 島わたり〜

ドキュウ!をプロデュースしているぼくたちYAMANOVAのメンバーの正装?!になりつつあるギョサン。

そんなぼくらが、ギョサンを履いてどこまでも、と旅をした雑文を無理矢理うっちゃるように世の中に発信する連載がこの西大路山魚人です。

めでたい?!1回目はこのドキュウ!の発行人で編集者でもある私、山本がお送りします。


 

何年ぶりだろう。

妻と発作的に石垣島へ旅に出ることになった。

 

ぼくはどちらかと海より断然山派なんだが、南の島は大好きだ。

特に沖縄。あとは、グアムとハワイしか行ったことがないけれど。

ハワイは予想を540度半くらい裏切るいいところだったなあ。

 

とハワイ話にいきそうなところをググッと抑えて、話は沖縄に戻すとする。

学生の時に船で大阪から沖縄島、久米島の旅をして以来、石垣、竹富、沖縄、伊江といくつかの島を巡った。

 

そして今回である。

妻と行く沖縄は那覇マラソン以来二度目。彼女も無類の沖縄好きだ。

ほんとはアイスランドとかコスタリカとかパタゴニアとか行きたいところは山ほどあったのだけれど、もうすぐ子が産まれるので、山や海外ではなく、二人が好きな沖縄にしたのだ。

 

行き先は妻にまかせておいた。

そして決まったのが石垣島。

 

基本なーんも計画なんてせず、本でも読みながらビーチでトロピカルジュースでもすするけんね、と最初は考えたのだが、そんなぼくの脳内に突如閃光が走った。

 

「あ、石垣島、八幡さんとこでシーカヤック乗らなあかんのちゃうん!」

 

そのように閃光は走りながら、ぼくにささやいた。

 

「お、いいね、それいいね!シーカヤックしたことないし、ほなそうしよ。」

発作的にそう判断したぼくは早速、八幡さんに連絡した。

 

あ、そうそう八幡さんって、誰やねん!ってなると思うので、以下ちょー簡単に説明。

グレートシーマンプロジェクトといってオースオラリアから日本までの海域をシーカヤックで人力で旅する冒険をしてきた方。八幡暁さんだ。

http://www.churanesia.jp/gsp/index.html

 

以前お会いした時には、海洋冒険家とよく言われますが、ぼくは漁村マニアです。と言っておられたのが印象的だった。

 

そんな、八幡さんと何度かのメッセージのやりとりを経て、めでたく人生初シーカヤック体験をリザーブ。

いざ石垣島へ。

 

もちろん、足元はお気に入りの真っ赤なギョサンで。

 

何事も”初”というのはワクワクするもんだ。

と同時にそのワクワクの中には不安成分も入り混じる。

ぼくの場合は大概手放しにわーいわーい、となるタイプに憧れてきたけど、

未だにその芽は出て来こない。

 

そして今回は、何と言っても海である。シーカヤックである。

元来泳ぎが苦手である。

以前トライアスロンをやりかけたことがあってスイム教室に通ったことがあるので、純度の高いカナヅチではないものの、

泳ぎの苦手感は未だに拭い去れていないのだ。

 

だから、だからワクワクの中に混在する不安は泳ぎの成分に濃ゆかった。

そんなワクワクと不安の脳内ミックス状態なまま、シーカヤック体験の当日を迎えた。

 

妻は身重なため、今回はぼく一人で行くことに。

ホテルまで八幡さんが迎えに来てくれた。

久々の再会のあいさつもそこそこに、他二人の参加者の方とともに車に同乗し、観音崎へ。

事前のやりとりでは、石垣島で1dayツアーということだったので、島のまわりをぐるりと周遊でもするのかと思っていたのだが、

道中で八幡さん、「今日は竹富島まで島わたりします」との発表?!。

 

おそらく計画とおりなんだろうけど、勝手に島の周りをゆるっと周遊するのだと決め込んでいたぼくの脳内不安セイブンが

「おい、泳げもしないのに島なんか渡れるのか、お前。しかもカヤックなんてはじめてだぞ、ウヒヒ」

なんて耳元でささやき始めた。

 

うーむ、でも以外とこの、現場で突発的に追い込まれる感は嫌いではないため、脳内ワクワクセイブンも

「いいではないか、いいではないか、ちょっとくらい危なっかしい方がおもろいではないか、ヌハハ」

なんて言ってくる。

なんだか、生きるチカラを探究するため突撃で何でもやってみようという風に考えていたところでもあるので、妙にワクワク君の言うことに納得したら、

急激にテンションが上がって来た。

 

そもそも、台風がその直前まで来ていたのにまたもやスーパー晴れ男パワーを遺憾無く発揮してめちゃゴキゲンな天気ではないか。

 

 

 

(その2につづく)

 

 

(文:山本喜昭)


八幡暁さんプロフィール

八幡暁(やはたさとる)