MURA18実行委員セルフインタビューの最後を締めくくるのは、昨年の第一回MURA18の実行委員長であり、普段は私たちの頼れる生態学の先生、国際自然環境アウトドア専門学校の専任講師でもある田辺慎一さんにお願いしたいと思います。
(インタビュアー、記録:中村拓海)
中村
まずMURA18をやろうと思ったきっかけは?
田辺
普段トレーニングで使っているコースを自分だけじゃなくて他の人も走ったらおもしろいんじゃないかって思ったのがそもそものきっかけです。実際に大会やると大変だけどそのときはとりあえずやってみたらおもしろいんじゃ?くらいの気持ちで、思ったらやった方が早いかなと思ってとりあえずやってみたんです。
中村
そしておおごとになりましたね。
田辺
いやいやまだまだ小規模だから、これから大規模になっていけばいいかなって感じ。
中村
規模的な目標はどうですか?
目標はやっぱり当初目標の500人くらいですね。それくらいくるポテンシャルはあると思ってます。
このあたりだと魚沼の山岳耐久マラソン。距離も累積標高もなかなかハードで、歩く部門とコースが被るから応援も受けたりしてかなりやり方としてはうまい。で、参加者が1500人くらい。
あと糸魚川の山岳耐久レースが一昨年終わっちゃったけどすごい種目もいっぱいあって合計700人くらいきてます。
MURA18もそれくらいの大会に発展していけばいいと思います。
コースが日本有数のロングトレイルである信越トレイル 80km の主ルートが通る関田山脈の妙高側に広がる南部地域一帯をカバーしてるから、ゆくゆくは、 妙高をぐるっと一周する 160km の大会にしたいなーって。
大会は人を集める装置だから走るのが目的の部分もあるけど宿泊して一泊二日で滞在型で楽しめるような工夫はしていきたいなと。今のところ日帰りがメインなので。
50キロだとどうしても日帰りになっちゃうから今100マイルを計画しててコースはもう決めてあります。
100キロくらいの大会だと今でもう150くらいはあるからその中でもチャレンジングな距離じゃなくて累世標高で勝負して巷で評判になるようなインパクトある大会にしたいですよね。
中村
最後に一言おねがいします。
田辺:
小さ い国土に多様な環境が詰め込まれた日本だと、短い距離でめまぐるしく自然や景色、風土が 変わります。あるく、走る、自転車をこぐみたいなスローなスポーツは、その人、その時、 その場所ならではの楽しみ方ができる、まさに日本の環境特性にドンピシャなアウトドアの スタイル。
坂道ばかりの山間部ならではのハードなコースでも自分の足で走ってこそ感じるものがありますからね。
思うように走れなかった時に。疲れや痛みを乗り越えられなかった時に。何かの せいにしたり言い訳したり。自分自身の弱さが悔しくてしかたがない時でも今の自分に感謝することがこれからの step up につながっていくんだと思います。
ぜひ、妙高のトレイルを存分に楽しんでほしいです。
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<語り手プロフィール>
北海道旭川市出身。 博士(地球環境科学)。自然資本主義。性格はno plan。
生態学の視点から、人と自然の関係をデザイン・提案することがライフワーク。生態学の研究者として北大→金沢大→博物館と渡り歩くうち、里山問題の現場志向が強まり、現在は豪雪地・妙高にある国際自然環境アウトドア専門学校の教員。日本生態学会論文賞受賞(H14年)。無国籍風スパイスカレーづくり歴25年。 登山、薪割り、自家菜園、山スキー、クロカン、MTB、魚突き、本厄の年に始めたトレランでrunに目覚め、仲間に恵まれMURA18プロデュースに至る。