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プロフットバッグプレイヤー石田太志 〜フットバッグ放談〜その2

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第1回から久方ぶりの更新です。

プロフットバッグプレイヤー石田太志さんとの雑談放談第二回。

世界でただ一人のプロプレイヤーの石田さんが

フットバッグを志す経緯をどどーんと聞いてみましたよっ!

 

(文章・写真=池ノ谷英郎/聞き手=山本喜昭)

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山本>

石田さんが11年前にフットバッグに出会ったのは

どういうきっかけだったんですか?

 

 

石田>

自分はもともとサッカーを小学校から高校まで12年やっていて、

大学に入学してからもサッカー部に入ろうかと思っていたんですけど、

ぼくがいた高校のサッカー部がある程度成績も残せるチームで

練習も厳しかったのです。

それに慣れてしまっていたのか、その大学のサッカー部は

あまり強くないチームで、練習も高校当時の厳しい環境に

比べると物足りなさを感じていたんです。

 

 

山本>

強豪校にいたから?

 

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石田>

というのもあって、ただサッカーは好きだったんで

悩んでいたんですけど、入部するかを決める直前くらいの頃に

ムラサキスポーツさんで1ヶ月か2ヵ月くらい

フットバッグのキャンペーンをやっていたんですね。

店頭のテレビに海外のトッププレーヤーの映像が流れていたんですけど、

それを見てすごく衝撃を受けたんです。

スケートボードのようなビーチサイドや路上で

複数人でやっているようなストリート感のある映像だったんですけど、

超絶技の連発だったんですよね。

リフティングっぽかったりダンスっぽかったり、

それでいてストリート系のカッコイイ映像で、

それに衝撃を受けていたらそこにフットバッグの実物があったので

買って帰ったんです。

 

 

山本>

何のプロモーションだったんですかねぇ?

 

 

石田>

完全にフットバッグのプロモーションでした。

フットバッグが商品として売られていて、そこに映像も流れていたので。

 

 

山本>

へえ、そこにまんまと引っ掛かったわけですね(笑)

 

 

石田>

そうですね、まんまと(笑)。

たぶん1時間くらい映像を見ていましたね。

当時サッカーが好きだったこともありますけど、

それとは別にストリート系のスポーツを見るのは好きだったんです。

だけど、スケートボードとかちょっと危険なのは苦手なので、

見るだけでやってみたことはなかったんですね。

あとダンスも好きだったんですけど、

やるのは驚くほどリズム感が無いので出来なかったんです。

 

 

山本>

そんなことはないんじゃないですか?

 

 

石田>

今は身についたのかもしれないんですけど、

当時はひどかったのでそれ(ダンス)もあきらめていたんですよ。

 

 

山本>

これはダメだと(笑)

 

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石田>

で、やっぱりサッカー一筋になってしまっていたんですけど、

そんな中でフットバッグはサッカーのリフティングっぽかったり、

それでいてダンスとかストリートのイメージが強かったんです。

たぶんほとんどの方はフットバッグを初めて見た時に

「出来なそう」とか「難しそう」とか思われるんですけど、

サッカー好きな方はリフティングっぽさに

興味を持つ人が多いみたいですね。

僕もそれで興味を持ったんですけど、それに加えて

「それで競う」っていうのも気に入って購入したんです。

 

 

山本>

もうその場で?

 

 

石田>

そうです。

ただ、当時フットバッグの価格が1,500円だったんですけど、

当時はこういう32面のサッカーボールっぽい感じでなくて、

とても簡素な4面のお手玉のような感じだったんです。

それで1,500円は…と結構迷ったんですけど、

せっかくだからと思って買って、始めたんです。

 

 

山本>

それから映像を見たまま、独学で始めたんですか?

 

 

石田>

そうですね。とりあえずやってみて、

まずはリフティングのように見えたので、

回すというよりはリフティングの回数を

ある程度出来るようになれば技にも

つなげられるんじゃないかと思ったんです。

実際はフットバッグは1回1回止めての動作だったんですけど、

それがそう見えなかったということもありまして。

 

 

山本>

すごく速いですもんね。

 

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石田>

リフティングで蹴っているのかなって思って

最初はリフティングの練習をしていたんですね。

僕、サッカーのリフティングでは1,000回以上は出来たんですけど、

フットバッグを始めた時はその日1~2時間やっていたんですけど

3回くらいしか出来なくて(笑)

いきなり「あ、これ難しいんだな」

というのを痛感したんですけど、

それでも常にポケットにしのばせて練習を重ねていたんですけど、

1週間くらいで飽きだしちゃったんです(笑)

でも、その頃に小学校のサッカークラブの同窓会があって、

ポケットにしのばせていたフットバッグを話のネタとして

「こういうのあるの知ってる?」

って友達に見せてたら、ちょうどまだ当時ムラサキスポーツさんや

東急ハンズさんでキャンペーンが展開されていたので、

何人か見たことがあるって人がいたんです。

その中の3~4人と「じゃあ、ちょっと一緒にやってみよう」

って話になって、フットバッグの練習を再開したんです。

 

 

山本>

じゃあ、一度は飽きかけたんだけど、ポケットに入れておいて

よかったんですね。

 

 

石田>

そうなんですよ(笑)

 

 

山本>

それがなかったらやめてたかもしれないですもんね(笑)

 

 

石田>

それでサッカー部に入っていたかもしれませんし。

今もその時のことを思い出して、いろんな人に

ヒアリングしたりしているんですけど、

そういう時ってやっぱり1人じゃないんですよね。

1人だとやり方も分からないし根詰めちゃったりするんだけど、

1人より複数でやった方が楽しさも大きいんです。

友人を誘って公園でフットバッグを蹴ってみたりとか、

それは発祥の頃と同じ感じなんだと思うんですよね。

 

 

山本>

実際に、誰かにそれを習うってことはあるんですか?

独学でやりつつ友達と情報交換しながらなんですか?

 

 

石田>

そうです。人のを見たり、当時はYou Tubeとかもなかったので

ビデオを見たりしてやっていたんですけど・・・

始めて2か月後くらいにインターネットで情報を探していたら、

どうやら日本に僕らよりうまいプレーヤーがいるらしいってことが

分かったんですね。

以前からやっているプレーヤーがいて、

その方が代々木公園で普段練習している映像や情報があったので、

「こういう人にいろいろ教わったらうまくなれるかもしれないな」

と思って、週末に通ってその方に教わったことはありますね。

ただ、それはスクールとかレッスンとかではなくて、

ただ公園でみんなで輪になって蹴りましょう、

みたいな練習会だったんですよね。

その程度だったんですけど、その中でアドバイスを聴いたりとかは

していましたね。

 

 

山本>

なるほど。

 

 

石田>

あと、フットバッグ界での大きな出来事として、

2003年7月にサントリーのペプシコーラのオマケで

フットバッグが付いていたことがあるんですね。

缶のフタに被せるようにフットバッグが付けてある、

そういうキャンペーンがあったんです。

 

 

山本>

それは別の意味で興味があるんですけど、フットバッグにも協会とかは

あるんですか?ムラサキスポーツしかり、誰がどういう目的で

キャンペーンを仕掛けたのかな?と。

 

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石田>

いや、当時はフットバッグ協会はなかったです。

サントリーさんが常にいろんな新しいものを探していらっしゃって、

委託された東急エージェンシーさんという会社が

いろんな企画を考えていたそうなんですけどね。

ペプシだとボトルキャップにいろんなオマケを付けたりとか。

その担当されてた方がアメリカでフットバッグというのが

あるのを見つけて、これはオマケにも付けやすいからやってみよう、

ということになった経緯があるそうです。

ムラサキスポーツさんがキャンペーンを打っていたのかは

分からないですね。

それは別に協会がプッシュして、とかではなかったですし。

ただ、「ジャグリングショップ・ナランハ」

というジャグリング(複数のボールや棒などをお手玉のように

空中で投げたり取ったりを繰り返すレクリエーション・スポーツ)

の用品のお店があるんですけど、そのお店ではフットバッグも

展開していたので、そこのお店がフットバッグを卸していた

ムラサキスポーツさんや東急ハンズさんでも

キャンペーンをしたのかもしれませんね。

 

 

山本>

なるほど、そのキャンペーンも相まってそうやって仲間も

増えていったんですね。

 

 

石田>

そうですね。ペプシのオマケに付いた時は

爆発的にフットバッグを始めた人が増えましたね。

その時にサントリーさんの主催で第1回の全国大会が開かれたんですね。

 

 

山本>

昔のコカ・コーラのヨーヨーみたいですね。

 

 

石田>

そう、そういう感じですね。

その第1回の大会に参加したんですけど、僕も始めて3ヶ月くらいで、

周りもみんな始めたばかりの人たちだったんですね。

 

 

山本>

それはいわゆる「フリースタイル」と呼ばれる種目ですか?

 

 

石田>

そうですね。それに出場したんですけど、

その時はかなり盛り上がりましたね。

東京・お台場のパレットタウンというところだったんですけど、

通りがかった人が見ていったり、その人たちにサントリーさんが

フットバッグ付きのペプシを配ったりとか。

 

 

山本>

その当時は石田さんは大学生で、学生をやりながら

フットバッグの競技の世界に入っていくわけですよね?

 

 

石田>

やはりきっかけはその1回目の全国大会ですね。

最初2ヵ月くらいは単純に技術を磨こうと

必死で練習を重ねていたんですけど、

そういう大会が開かれてそれに参加して、

大会に参戦する楽しさを感じたので、

そこから競技志向に移って行った、というのはありますね。

 

 

山本>

そしてプロ宣言をされたわけですよね。

 

 

石田>

そうなんです。

 

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第二回の雑談はここまで。

次回もどうぞお楽しみに!

 

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