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雑談インタビュー〜福元ひろこさんの歩く旅、巡礼の路〜その1

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「歩く旅をする人が増えると平和な世界に近づく」

を信念に世界中の道を歩くことをライフワークとされている

歩く旅人の福元ひろこさんとの雑談インタビューの一回目

インタビューからエラい時間がたってしまいスミマセン!

私、山本が個人的にヒジョーに興味深い歩く旅のきっかけについて

どどーんと話していただきましたよっ。

 

(文章・写真=池ノ谷英郎/聞き手=山本喜昭)

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山本>

実は僕、「TOMOSU RUN」というランニングで

東日本大震災の震災復興を応援しようというプロジェクトを

2012年からやっていまして、

それが「ロハスデザイン大賞」のコト部門にノミネートされていまして、

最終審査を新宿御苑でやっていたのを見に行こう!

投票しに行こう!と思って行ったんです。

そこで、ヒト部門も見ようと思って見ていて

福元さんを見つけたんです。

今回この対談をお願いしたのは、それがきっかけなんです。

スミマセン、突然のメールで。

「ドキュウ!」は自分の活動に夢中に

取り組んでいらっしゃる方のお話を聞いたり伝えたりを

テーマにしているWebマガジンでして、

分野としては冒険とか旅とかスポーツとか、

はたまた旅にも関連するけどフィールドワーカーの方とか

写真家の方とかをメインにお話をうかがっています。

福元さんへのメールに書いていただいていたけど、

内田さん(レイラインハンターの内田一成さん)のような

フィールドワークされている方とか、

スポーツとして山を走っている方とか、

冒険家では栗城さん(栗城史多さん)とか、

ジャンルは広いですが、今日で10回目になります。

いろんな方のお話を聞いていると

それぞれ個性はおありになるんですけど、

取り組み方とか活動の中で感じてらっしゃることとか、

好きでやってらっしゃるとか共通する部分も多々あるんですね。

実際にスポーツをやったり旅に出たりをされていない人にも

知ってもらうことで、これを見てくださった方が

自分の好きなこととかに一歩踏み出せるきっかけになればいいな、

という趣旨なんです。

単純に台本に沿った質問をして皆さんの活動を伝えるのではなくて、

雑談形式を取らせていただいているんですよ。

「雑談の中に真実がある」

というテーマのもとで。

要はその人となりが分からないと面白くないなと思っていて、

なんかすごいことしている人だなとか、

思ってもらえるのは良いんだけど、

「でも、あの人スゴイ人だからだよね」

と線引きして欲しくなくて、

「楽しそうなことしている人なんだけど、会って話してみると

普通の人なんだね」とかね。

ホントはこの周りで聴いてもらうとか、

一緒に歩いてもらうとかが一番いいんですけど、

なかなかイベントばかりも出来ないので、

こういう形で活動しています。

僕が何で福元さんを面白いと思ったかと言うと、

歩く旅って全部歩くこと自体すごく面白いんですけど、

サンティアゴ巡礼の話は友達経由で聞いたことがあって、

すごい興味深いと思っていたんですね。

その時に新宿御苑の会場で福元さんを知ったんです。

じゃあ本読んどけよって感じなんですけど(笑)

 

 

福元>

いやいや(笑)

お友達の話のどの辺に興味をもたれたんですか?

 

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山本>

巡礼の旅で長い距離を歩く中で

みんなが助けてくれたりとか泊まらせてくれたりとか、

それが当たり前のように起こっているのが面白いなあと思って。

ぼくは、キリスト教徒でもないし信仰心で興味を

持っているわけでもないんですけど、

古い歴史の中でずっと続けられていて、

しかも誰でも行けるというところに興味を持ちましたね。

なんだか僕のインタビューみたいになっちゃってますけど(笑)

福元さんは、どうしてサンティアゴに行こうと思ったんですか?

 

 

福元>

いろんなきっかけがあったんですけど、

一番の大きなきっかけは雑音の聞こえないところで、

自分の人生を見直したかった、ということです。

私は10年近く自営業をやっているんですけど、

10年やっているとなんかひと区切り付けたい、

見返したくなる時でもあるんですよね。しかも、

年齢的に日本って特に女子にシビアだなって感じるんですけど、

30歳前後になったら突然、

「結婚しないのか」とか「子供欲しいなら早くしろ」

とか周りの声がうるさくて。

でも確かに、子供が欲しいと考えるなら

現実的にそちらに舵をきる必要があるわけで。

つまり、何となく30歳前後の時に人生の岐路的な気分だったんです。

仕事もプライベートも。

でも、日常にいると周りの声が大きくなるし、

やらないといけないことも多くあるので、

本当の自分の心の声が聞こえなくなってきていたんです。

だから、どこか日常から離れた場所に行こうと思ったんです。

どこに行くとか、何をするとかまったく思い浮かんでいなかったんですけど。

そんなある日、2010年の7月7日だったんですけどね、

仕事を終えて表参道の駅を歩いていたら、

何となく「青山ブックセンターに行こう、行ったほうがいい」

って気がしたんです。

ちなみに、その日は雨で、しかも私は傘を持っていなかったんです

何にも用が無いのに、傘も持たないで雨の中わざわざ行くのって

面倒くさいじゃないですか。

だから一瞬躊躇したんですけど、

でも「何か直感が呼んでいる」って感じたから行ったんです。

そしたらたまたまサンティアゴ巡礼路のガイドブックが目に止まって、

「これだ!私が行くのはこれだ!」

って思ったんです。

ただ、その時は800㎞って距離がどのくらいなのか

まったく分からなかったんですけど、

家に帰って調べてみたら40日くらいかかる

ということが分かって、

「行けるかしら?」「私はサンティアゴに行くべきかしら?」

って、問い掛けていたんです。

 

 

山本>

自問自答していたんですか?

 

 

福元>

自問自答というか…。怪しいからあんまり言いたくないんですけど

天に問い掛けていたんですよ(笑)

 

 

山本>

怪しくないですよ、全然(笑)

 

福元>

そうしたら、たまたまラジオをつけたら

「Let’s go to Camino!(カミーノへ行こう!)」

って聴こえてきたんです。

カミーノ、というのは、スペイン語で「道」という意味で、

サンティアゴ巡礼路の事を指すんです。

ビックリするでしょう?

どういうことかというと、たまたまつけたラジオが

スペイン語学習の番組だったんです。

しかも、たまたまその週のテーマが

「カミーノへ行こう!」だったんです。

これはもう「行け」と天が言っていると思いました(笑)、いや、ほんとに。

さらに後で調べたら、サンティアゴ巡礼路って星にまつわる伝説があって、

星とすごく縁があると言われているんです。

だから、「コンポステーラ」というのは、

ラテン語の「カンプス・ステラエ」、つまり「星の野原」から

来ているそうなんです。

伝説以外にも、この道がミルキーウェイ、つまり天の川と並行している

と言われていて、天の川とも強いつながりをもっているんです。

ちなみにこの道はレイライン上にもあたるらしいですね。

これは裏を取った情報ではないですけど(笑)。

その辺りのことは、先ほどおっしゃっていた、

レイライン専門の方がお詳しいと思うんですけど。

エネルギーが強い道というのは、そういうのも関係あるんでしょうね。

天体との関係とか地球の強い磁力の場所とのつながりとか。

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話を戻しますと、私がサンティアゴ巡礼路のガイドブックに出会ったのは

7月7日だったんです。

七夕ですよね。七夕といえば天の川。

そして天の川と関係のあるサンティアゴの道・・・。

それも何かのサインかな?と感じました。

あとは、私の会社の名前は

「有限会社3Way(スリーウェイ)」と言うんですけど、

あ、これ和製英語で文法的に間違ってることは知ってます(笑)、

とにかく、キリスト教の三大巡礼路には

第一の道はエルサレムへの道、第二の道がローマへの道、

そして第三の道がサンティアゴへの道なんですよ。

「第三の道」!

(※ちなみに、そのあと調べたら、「サンティアゴ巡礼路=第3の道」という情報は

見つけられなかったので、あの時奇跡的に見つけた精度に欠ける情報だったと思われる。

(福元さん御本人談))

 

 

山本>

あっ!スリーウェイ!!

 

 

福元>

はい!

あ、これは呼んでいると思って、7月14日頃には行こうって決めて

9月1日には飛んでいました。

 

でも、実はこれには伏線があるんです。

20代前半、大学生の頃読んだ本なんですが、

「アルケミスト」ってご存知ですか?

パウロ・コレーリョ(著)の。

 

 

山本>

はい、知ってます。

 

 

福元>

彼の本で「星の巡礼」はご存知ですか?

 

 

山本>

それは知らないですねえ。

 

 

福元>

彼の1作目が「星の巡礼」なんですよ。

「星の巡礼」はまさにパウロ・コエーリョが

サンティアゴの道を歩いた実際の体験を

綴った本なんです。

でも、はっきり言って実際の体験とは思えない本なんです(笑)

悪魔みたいなのが出てきたり天使みたいのが出てきたりして。

とても魔法っぽいというか、ファンタジーっぽい本なんです。

ただ、本の最初にヨーロッパの地図とサンティアゴへの道が載っていて。

小さなイラストだったんですけど。

それを見たとき、

「どうやら、この道は本当に存在するようだ。それなら、

いつか私もこの道を歩きたい」

と思ったんです。

さらにその数年後、幸運なことに、パウロ・コエーリョご本人にお会いする

機会があったんです。

それで衝撃を受けたんです。なんて言えばいいのかな。

彼、本当に不思議な方なんですよ。

 

 

山本>

不思議ちゃん、なんですね?(笑)

 

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福元>

不思議ちゃんというか・・・(笑)、

こういう人が本当に存在するんだ!

みたいな感じで、本当に魔法使いみたいなんですよ。

ちょっとイッチャッテル系の不思議ちゃんではないんです(笑)

彼の「アルケミスト」を読んだことがない方には

分かりにくいかもしれませんが、「アルケミスト」って、

錬金術師という意味なんです。

私はパウロ・コエーリョさんにお会いした時、

「あぁ、この人自身がアルケミストなんだ。

ということは、あの『星の巡礼』は、

本当に、“ほんとうのこと”だったんだ」

と分かったんです。

それで、この道を歩けば

ああいう風になれるのかなって思って、

やっぱりいつか、私もあの道を歩こう、歩きたい、と思ったんです。

10年以上前に。

でも仕事が忙しくなるにつれ、そんな思いはすっかり記憶の彼方、

忘れ去っていたんですけどね。

そういうのが全部2010年の7月7日に集約されたんです。

(表参道の本屋さんでサンティアゴ巡礼路のガイドブックを見つけた)

「あ、なんか良さそう!これだ!ここに行こう!」
「あれ?!もしかして、この道は遠い昔にいつか歩きたいと決めた、あの道では?!」
「こ、これは…もう行くしかない!」

という感じです。

 

 

山本>

なるほど~。何か行動を起こす時ってそういういろんな要素がババババッてきますよね。

 

 

福元>

そうですよね。

まったくその通りで、どんなに難しそうなことだったとしても、

モーゼじゃないですけど、海の真ん中に道が開けるみたいな感じで

すべてが整うな、というのはすごく感じます。

 

 

山本>

ちなみに会社を作られる前はどこかにお勤めだったんですか?

辞めて会社作られた時って、僕はそうだったんですけど

勇気は要りませんでしたか?

 

 

福元>

僕は、ってことは、山本さんは勇気が要ったということですか?

 

 

山本>

勇気要りましたね。

 

 

福元>

会社を作ったのはおいくつの時ですか?

 

 

山本>

僕はまだ3年しかたっていないので、40歳の時ですね。

 

 

福元>

40歳の時に作られたんですか。だからですね。

私は20代半ばの頃に独立しているんです。

その頃って、右も左も分からない状態ですよね。

だから転職をするのと同じノリだったんです。

ただ、今だったら私はすごく考えるし、

躊躇するし、怖いと思うんですよ。

だから知らないってすごいですよね(笑)

 

 

山本>

(大笑)

 

 

福元>

だからこれ(巡礼)もそうですよ。

最初から10キロ以上の荷物を背負って、

800㎞歩くとか1000㎞歩くとかがどういうことかを

リアルに想像できていたら、「やろう!」って

簡単には思わなかったかもしれないんです。

トレーニングしなくちゃとかね。

でも、あまりに知識も経験もなかったから、

ちょっとよく分からなかったんです。

散歩に毛が生えたくらいの感じ?とまでは思わないけれど(笑)。

だからかなり気楽に、「行きたいから行こう」的なノリでした。

知らない強さってありますよね。

 

 

山本>

ま、そうですよね(笑)

 

 

福元>

それって大事だと思います(笑)

 

 

山本>

昔からそうですか?やりたいと思ったらやってみよう!

みたいな感じは。まず行動、みたいな。

 

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福元>

そうですね~。そうかもしれないですね~。

やりたいと思った時にはもう右足が出ているみたいな(笑)

 

 

山本>

あっやっぱり、そういう感じなんだ(笑)

 

 

福元>

でも、それってすごく強くやりたいと思う時ですよね。

そこまでではない、という時はやっぱり考えてしまうし、

逆にそこまで考えてしまうということは、そんなにやりたくはない、

もしくはそのタイミングではないんでしょうね。

 

 

山本>

うんうん、すごく共感します。

それで9月にサンティアゴ巡礼に出発して、

さて、どんな感じだったんでしょうか?

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第1回の雑談はここまで。

お話はまだまだ続きます。

(たぶん5回に渡ります)

次回はサンティアゴ・デ・コンポステーラの旅の

お話に突入しますよ。

 

 

福元ひろこ 公式ページ

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