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ドキュウ!なドクショ1冊目「最後の冒険家」

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『最後の冒険家』石川直樹 著(集英社文庫)

写真家 石川直樹氏(http://www.straightree.com/)による熱気球の冒険家 神田道夫氏の太平洋単独横断の軌跡を追ったノンフィクション。

神田さんと太平洋横断の冒険のパートナーとして同乗し、壮絶な海上での漂流体験を共有した著者のリアルな描写と、その後の神田氏が単独行でリベンジする最後の冒険の様子の推理と描写に没頭し、あっという間に読了。

”地理的な空白がなくなった現代の冒険家たちは、そこに特別な自分なりの題材を見つけなくてはならない。だからこそ、冒険者はアーティストでもあるといえる。”

 

”神田にとって、気球は趣味でも道楽でもなく、自らの生と直結するアイデンティティそのものだったとぼくは考える。”

 

冒険者はアーティストでもあり、その行為は自らの生のアイデンティティそのものである、

石川氏のその表現が深く深く沁みる秋の夜なのだ。

 

 

(文:山本喜昭)


ドキュウ!なドクショとは?

本についてのシリーズをはじめます。