先週後半から日曜日まで岩手三陸沿岸を車で走りまわる日々でした。
11/2〜4に行うTOMOSU RUN(http://www.tomosurun.com)の事前準備で陸前高田、大船渡、釜石の人たちに会って諸々話したり、相談したり。
約60kmほどの道のりをもう、何往復したことでしょうか。
さすがにちょびっと疲れました。
現地から帰ってきて今、この文を書いています。
帰ってきてふと、何か書こうかな?!とぼーっと考えていたら距離と時間というのが何となく頭に浮かびました。
といっても、車で移動する距離でも時間でもありまへん。
人との距離感と時間です。
2012年の2月からもう、何回三陸の彼の地に行っていることでしょう。
TOMOSU RUNは、誰かが誰かをシエンするという類いのコンセプトではなく、復興地の有志の方々と一緒に楽しめるイベントを創っていくというのがコンセプトです。
だけども、はじめた当初はそういう訳にはいきませんでした。
東京から忽然と現れた人間と楽しんで一緒にやる?なんて当たり前ですが、無理です。
だから、時間が必要でした。
距離を縮めて一緒に創って行く仲間になっていくのは。
最初は、かなり焦っていましたが、途中からこう思いました。
「自分たちにできるようにやればいい」
モノゴトを押し進めるにはスピード感が大事だとも思いますが、そうじゃあないこともある。
じっくりゆっくり、進んで行くうちに、ココロを開いて行ったり、発見があったり、仲間意識が芽生えてきたり。
二年目の開催間近になって、そういういい意味での距離感が生まれてきた気がします。
少しずつぼく自身にも、昨年と違う何かが芽生えてきた気がします。
それは何かがコトバでは言い表せないですが、とにかく何かが芽生えてきてます。
いろんな人たちといろんな距離が時間が経つに連れて少ーしずつ縮まってきてます。
TOMOSU RUNの役割は、関わる一人一人がそれぞれの活動の中で少ーしずつ時間をかけて、仲間と距離を確かめ合っていく場なのではないだろうか。
「震災を忘れず、みんなで創って楽しめるイベントつくり」というTOMOSU RUNのミッションは、こういう時間をかけて距離を確かめ合う場つくりのことなのかもしれません。
ウルトラマラニックも決してスピード感の面白さでなはく、時間をかけて走る中で、自分自身との、仲間との距離を確かめ合う行為とも言えるでしょう。
ぼくの頭の中に、こんな距離と時間のことが思い浮かんだのも、スピード効率化ではなく、ダウンシフトした考え方がここ3年ほど育ってきているからなのかもしれません。